fbpx

MY HOME NOTE 知って得する住まいのブログ

更新 予算・費用のこと

注文住宅の相場と価格帯ごとの特徴、建築費以外に必要な費用

注文住宅の相場と価格帯ごとの特徴、建築費以外に必要な費用

注文住宅は、プランや敷地が持つ固有の事情によって、建築にかかる費用が大きく変わります。ですから、予算を建てないまま見切り発車で家づくりを進めようとする方が少なくありません。

しかし、家づくりでは、費用の相場を知ったうえで概算でも予算を建てておくことが大切です。それをしないまま進めると、途中で予算不足になったりライフプランが狂ったりしかねません。

本稿では、注文住宅の建築工事費の相場や、工事以外にかかる諸費用について解説します。注文住宅の建築をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

注文住宅を建てるのに必要な費用の内訳

注文住宅を建てるのに必要な費用の内訳

注文住宅を建てるのに必要な費用は、大別すると以下の4つに分けられます。

・建物本体の工事費
・付帯工事費
・設計や申請の費用
・諸費用

順番に詳しく解説しましょう。

建物本体の工事費

まずご紹介するのは、建物本体の工事費です。いわゆる「坪単価」は、この建物本体の工事費を建物の坪数で割って算出する建築会社が多いようです。

ただし「建物本体の工事」も「坪単価」も明確な定義がありません。たとえば以下の工事は、建物本体工事に含めたり後述する付帯工事に含めたり、建築会社によって取り扱いが変わります。

・カーテン工事
・照明器具工事
・冷暖房空調工事

このように「建物本体の工事」や「坪単価」の解釈が建築会社によって違いますので、何が含まれ何が含まれないのかよく確認する必要があります。

付帯工事費

建物本体の工事に含まれない工事を「付帯工事」と呼びます。いくつか、例をご紹介しましょう。

・古家の解体工事
・地盤調査や地盤改良工事
・屋外のガス管や給排水管工事
・カーテン工事
・照明器具工事
・冷暖房空調工事
・外構工事(お庭等の工事)

付帯工事の工事規模は、プランや敷地条件によって著しく異なる傾向があります。たとえば、ガス管や水道管を道路から建物に引き込む工事の規模は、敷地面積や建物の配置の影響を受けます。

解体工事や地盤改良工事に至っては、必要ない土地がたくさんあります。ですから「付帯工事費の総合計は、現場ごとに大きく異なる」とお考えください。

設計・申請費

設計や申請も、お家ごとに費用(設計報酬、申請代行手数料、第三者機関の検査料など)が変わってきます。たとえば、建築確認申請の費用は、一般的に2階建てより3階建てのほうが高額になります。

その他にも、以下の認証を取得する場合は、別途申請費用を申し受けている建築会社が多いでしょう。

・長期優良住宅
・低炭素認定住宅
・BELS(ベルス:建築物省エネルギー性能表示制度)
・フラット35S(最長35年の全期間固定金利住宅ローン)対象住宅

少し専門的な話になりますが、4号建物(建築基準法第6条1項4号に該当する建物)で構造計算をおこなう場合や省令準耐火仕様にする場合も、特有の費用がかかります。

要するに、設計・申請費も、付帯工事費と同様に現場ごとに異なると認識しておく必要があります。

諸費用

工事費や設計・申請費に含まれない「諸費用」もご紹介しましょう。たとえば、以下の費用が諸費用に該当します。

・敷地の測量費
・登記費用
・住宅ローンの事務手数料や保証料
・契約書に貼る印紙代
・火災保険や地震保険
・家具や家電の購入費
・引っ越し代

諸費用の多くは、支払先が建築会社ではない第三者になります。よって、このような費用がかかることを説明してくれない建築会社もあります。

とは言え、諸費用の総額は相当な金額になります。諸費用も、工事費や設計・申請費と同様に、しっかり予算に計上したうえで家づくりをスタートさせるほうが安心です。


注文住宅の相場

注文住宅の相場

注文住宅を建てるのに必要な費用をご紹介しました。さて、家を一軒建てるのに、総額でどの程度の費用がかかるのでしょうか。全国的に見た平均値をご紹介しましょう。

フラット35利用者調査から見た注文住宅の相場

住宅金融支援機構が、毎年「フラット35利用者調査」を実施して結果を公表しています。本稿執筆時点で掲載されている最新の2年分を見て、注文住宅の相場を探ってみましょう。

まずは、2020年度の結果からご紹介します。

・建設費の全国平均:3,532.5万円(中央値は3,344.0万円)
・建設費の三大都市圏平均:3,738.4万円(中央値は3,526.0万円)
・住宅面積の全国平均:124.4m²(中央値は118.4m²)
・住宅面積の三大都市圏平均:125.4m²(中央値は118.4m²)

つづいて、2019年度の結果をご紹介します。

・建設費の全国平均:3,452.4万円(中央値は3,279.0万円)
・建設費の三大都市圏平均:3,648.7万円(中央値は3,439.0万円)
・住宅面積の全国平均:125.8m²(中央値は119.5m²)
・住宅面積の三大都市圏平均:125.9m²(中央値は119.2m²)

上述の数字から、おおむね「約120㎡(約36坪)の注文住宅を建てるのに3,500万円前後かかる」と考えられそうです。

なお、住宅金融支援機構の用語解説を見ると「建設費」や「住宅面積」は以下のように記載されています。

住宅面積:バルコニー部分の面積を除いた専有面積
建設費:主体工事費、主体工事に付随する電気、給排水、ガス設備、太陽熱温水器の各工事費、設計費、工事監理費、除却工事費、屋外附帯工事費、その他の経費の合計額(予定)

先にご紹介した「建築費、付帯工事費、設計・申請費、諸費用」は、ほぼ建設費に入っていそうです。ですから、これを「家づくりの総額の目安」と考えて差し支えないでしょう。

住宅市場動向調査から見た注文住宅の相場

もうひとつ、国土交通省がおこなっている「住宅市場動向調査」から見た「注文住宅の住宅建築資金」の平均もご紹介しましょう。こちらは令和3年度の結果が発表されています。

・令和3年度(2021年)の全国平均:3,459万円
・令和2年度(2020年)の全国平均:3,168万円
・令和1年度(2019年)の全国平均:3,235万円
・令和3年度(2021年)の三大都市圏平均:3,843万円
・令和2年度(2020年)の三大都市圏平均:3,383 万円
・令和1年度(2019年)の三大都市圏平均:3,327万円

よく見ると、令和3年の平均が、都市圏を中心に急上昇しています。現在、さまざまな要因から、土地価格・材料費・人件費などが急騰しているのです。

先述の「フラット35利用者調査」の結果も、2021年度は建設費が上がると予想されます。しばらく、住宅価格は不安定な状態が続くかもしれません。


注文住宅の価格帯ごとの特徴

注文住宅の価格帯ごとの特徴

つづいて、注文住宅の価格帯ごとの特徴をご紹介しましょう。注文住宅は、坪単価(建物本体の工事費÷坪数)によっておおよその特徴がわかります。

なお、ここでは坪単価の内容を「120m²(約36坪)の木造2階建ての建物本体工事費に、標準的な設計・申請費を含めたもの」としてご説明していきたいと思います。

付帯工事費や諸費用は、お家ごとの差が大きいため除きます。ご了承ください。

1000万円台の注文住宅(約28~56万円/坪)

約36坪で1000万円台の住宅は、坪単価に換算すると「約28~56万円」になります。この価格帯の住宅は「なるべくコストがかからないように工夫して建てた、シンプルな家」と言えるでしょう。

主な特徴は、以下のとおりです。

・設計の自由度は限定的
・内装や設備は汎用(はんよう)的なものを使用
・外観は凹凸が少なく、正方形や長方形などの箱型が多い

この価格帯の住宅は、家以外にお金をかけたいことがある方や、借入額を抑えて早く住宅ローンを完済したい方に向いています。

なお、坪単価50万円未満は、いわゆる「ローコスト住宅」をうたう建築会社が得意とする価格帯です。ただし、坪単価40万円未満で建てている建築会社はあまりない印象です。

坪単価50万円を超えてくると、部分的にこだわった家にできるでしょう。設計の自由度が上がり、使用できる建材の種類も増えます。

2000万円台の注文住宅(約56~83万円/坪)

約36坪で2000万円台の住宅は、坪単価に換算すると「約56~83万円」になります。この価格帯の住宅は「メリハリのある予算分配で、こだわりが実現できる家」と言えるでしょう。

主な特徴は、以下のとおりです。

・優先順位が高い「希望」が実現できる
・家の外観の意匠性を高められる
・内装や設備はベーシック(一部ハイクラス)なモデルを使用

この価格帯の住宅は、住まいに自分のライフスタイルを反映させたい方や、省エネ性や耐震性など住宅の性能にも関心がある方に向いています。

希望のすべてをかなえられないかもしれませんが、高価格帯のキッチンを使ったり無垢(むく)の床材を張ったりと言った、一部のこだわりポイントが実現できるでしょう。

世の中にはたくさんの建築会社がありますが、この価格帯の住宅を提供しているところが多い印象です。建築会社選びをする際、じゅうぶんな数の選択肢があるでしょう。

3000万円以上の注文住宅(83万円/坪~)

約36坪で3000万円台の住宅は、坪単価に換算すると「83万円以上」になります。この価格帯の住宅は「とことん『住』にこだわれる家」と言えるでしょう。

主な特徴は、以下のとおりです。

・要望が相当かなえられる
・外観や内装は、オリジナリティーあふれるデザインにできる
・ラグジュアリーな設備の導入や空間演出もできる

この価格帯の住宅は、住まいに対して強い思い入れがある方や、IoTやレジリエンス設備など最新技術を取り入れたい方に向いています。

IoT住宅とは?暮らしを便利にする「IoT住宅」の基礎知識
レジリエンス住宅とは? ? 住宅に災害から生活を守る防災性能を

この価格帯は、木造住宅では「ハイクラス」と言えます。坪単価が100万円を超えてくると、住宅展示場にある大手ハウスメーカーのモデルハウスなみの仕様にできるでしょう。

なお、坪単価が高くなると、打ち合わせ回数が増え設計の時間が長くなる傾向があります。じっくりトコトン、家づくりを楽しめるでしょう。


【まとめ】注文住宅の建築費用は比較検討が大切

同じ坪数の注文住宅でも、建築会社によって建築工事価格が違います。とは言え、家は「同じ坪数なら安いほうがお得」とは言えません。

仕様やコストは、建築会社ごとに異なります。品質や性能、住み心地も違いますので、さまざまな観点から各社を比較して自分にあった会社を選択することが大切です。

創建ホームでは、ご予算やご要望をお伺いして、建築主さまそれぞれに合った注文住宅のご提案をするように心がけています。価格に関する詳しい情報が知りたい方は、モデルハウスにご来場ください。

創建ホーム「創建品質」を支える3つの強み

創建ホームのモデルハウスはこちら 》


関連記事

関連アイテムはまだありません。