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全館空調のメリットとデメリット、新築で採用する際の注意点

全館空調のメリットとデメリット、新築で採用する際の注意点

本稿では、全館空調がよく指摘されるデメリットについて解説します。「全館空調にして失敗した」と後悔したくない方や、納得のうえで全館空調にしたい方は、最後までご覧ください。 商品やサービスを購入する際、その長所と短所を把握しておくことが大切です。生活の質に影響を与える「空調」なら、なおさらのことですよね。 全館空調には魅力がいっぱいありますが、デメリットもあわせ持っています。とは言え、ネットで語られるデメリットの中には、間違っているものや情報不足のものもあります。 そのような情報をもとに判断せず、正しくデメリットを把握してから、自分がそれを許容できるのか考えてみませんか?

目次

全館空調のデメリット(短所・欠点)

全館空調のデメリット

全館空調にすると、家中が快適な温度になり、暑さや寒さのストレスから解放されます。しかし、そのような便益を得るからには相応のコストも発生します。

そのコストこそが「デメリット」です。さて、全館空調にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。詳しくご紹介します。

費用に関するデメリット

全館空調のデメリットには、費用的なものと環境的なものがあります。まずは、費用に関するデメリットを2つご紹介しましょう。

1、初期費用がかかる

一般的な壁掛けエアコンや据え置き式のストーブに比べて、全館空調は導入費用(設備費用)が高額になります。この費用は、40坪程度の住宅の場合おおよそ100~300万円が相場です。

相場に大きな幅があるのは、メーカーや後述する冷暖房方式の違いによるものです。基本的に、制御システムや配管が複雑なものほど高額になる傾向があります。

さらに、全館空調の設置にともない、以下の理由で建築コストも上がる場合があります。

・冷暖房方式によっては、専用の空調室が必要になる
・全館空調を活かすには、家を高気密・高断熱にする必要がある

導入費用だけでなく、メンテナンスに必要な費用も把握しておくとよいでしょう。点検費用と頻度、フィルター等の部品交換費用と頻度、製品の寿命と交換費用などを確認して、納得のうえで採用してください。

2、電気代が高くなる

日本人は我慢強く、暑さ寒さに耐えたり局所的に冷暖房したりして、電気代を節約します。

全館空調は、基本的に24時間、家中を冷暖房します。ですから、我慢や局所冷暖房を実施しているご家庭より電気代が上がります

全館空調で電気代を節約したい場合は、電源を切るより、設定温度を調整していただくとよいでしょう。たとえば、就寝時や長時間の外出時に以下のように調整します。

・夏は高めの温度設定にする
・冬は低めの温度設定にする

太陽光発電を設置していただくのも、よい方法です。再生可能エネルギーは、電気代だけでなく地球環境にも優しいのでおすすめです。

なお、電気代はお住まいの地域や住宅の気密・断熱性能に大きく左右されます。電気代が高額になっているご家庭は、必ずしも全館空調だけが原因とは限りません。

環境に関するデメリット

つづいて、住宅環境に関するデメリットを3つご紹介しましょう。

1、乾燥しやすい

全館空調の家は高気密・高断熱になっているケースが多く、冬場は家中が快適な高温に保たれています。そのような家では寒い家に比べて相対湿度が下がり、乾燥を感じやすくなります

高気密・高断熱住宅では燃焼系の暖房を使いませんので、それも乾燥の原因になります。ストーブ等の燃焼系の暖房を使うと、水蒸気が発生して加湿されるのです。

冬場の全館空調の家では、加湿器を活用して湿度を40~60%の間で保っていただくと快適に過ごせます。湿度が低すぎるとインフルエンザにかかりやすくなり、高すぎるとカビやダニが発生します。

参考:独立行政法人中小企業基盤整備機構「建物の高断熱化と室内湿度制御について」

2、ニオイが家中に行き渡る

送風で家中の温度差をなくすタイプの全館空調は、ニオイも家中に行き渡ります。ただし法令で24時間換気が義務づけられていますので、2時間で家中の空気が入れ替わり、ニオイも解消します。

とは言え、悪臭は5分と我慢できないでしょう。ペットのトイレや生ごみ置き場など、とくに強いニオイが発生する場所は換気扇等の設置をご検討ください。

3、部屋ごとに温度差をつけられない

ほとんどの全館空調は、部屋ごとに温度設定ができません。しかし、体感温度や快適な温度は人によって差があり、家族全員が同じ温度で心地よく感じるとは限りません。

快適温度が人によって大きく違うご家庭は、全館空調が最適解ではない場合もあるでしょう。


全館空調のメリット(長所)

全館空調のメリット

つづいて、全館空調のメリットも3つご紹介します。メリットとデメリットの両方を確認して、納得のうえでご採用ください。

1、家中の温度を均一に近づけられる

全館空調の最たるメリットは、家中の温度を均一に近づけられることでしょう。この快適さを一度知ってしまうと「夏熱くて冬寒い家には、二度と戻れない」と言っても過言ではありません。

全館空調なら、こんなことが実現します。

・夏場、2階だけ異常に暑くなることがない
・夏の夜、寝苦しくて頻繁に目が覚めることがない
・冬場、廊下や脱衣室も寒くない
・冬の朝、布団から出るのがおっくうにならない

家中が快適な温度になっていると、健康面でもメリットがあります。

たとえば、入浴中の死亡事故は冬場に急増することが知られていて、ヒートショックの影響が大きいと推測されています。ヒートショックは温度差が原因で起こりますので、全館空調の家はこのリスクも低いと言えます。

参考:STOP!ヒートショック「ヒートショックを学ぼう!」

さらに、室温が18度以下の家に住み続けると、さまざまな疾病の罹患(りかん)リスクが上がるとわかっています。

そのため、WHO(世界保健機関)は冬の住宅の室温について「18度以上 (強く勧告)」と発表しています。英国保健省も「21度を推奨、18度は許容、16度未満は疾患リスクあり」と公表しています。

全館空調なら、24時間カンタンに、家中の温度を18度以上に保てます。病気になるリスクが下がり、医療費の低減も期待できるでしょう。

参考:一般社団法人 日本サステナブル建築協会「省エネで健康・快適な住まいづくりを!」

冷たい空気が上から床面に降りてくる「コールドドラフト現象」も軽減されます。この現象が防げると、吹き抜けやリビング階段がつくりやすくなります

このような「快適な温度環境」に大きな価値を感じる方には、全館空調がおすすめです。

2、室内や室外に露出する冷暖房機器が少なくなる

全館空調は、一般的な壁掛けエアコンに比べて室内に露出する冷暖房機器が少なく、インテリアの美観が保てます。室外機も少なくて済みますので、エクステリアもスッキリします。

書斎や納戸などの狭い部屋に、無理やりエアコンをつける必要もなくなります。「壁のエアコン、やぼったいので好きではない」と感じている方におすすめです。

3、空気がきれいな状態に保たれる

全館空調は、冷暖房だけでなく、高性能な換気機能をあわせ持つものが少なくありません。さらに、空気清浄機能や家庭用除菌機能を持つものもあります。

日本ではほぼ年中さまざまな花粉が舞っていて、花粉症の方は窓が開けられず困りますよね。そんな方でも、花粉フィルターやPM2.5フィルターがつけられる全館空調なら安心です。

モデルハウスで全館空調を体感しよう

創建ホームのモデルハウスで乾燥しにくい床下冷暖房方式の全館空調FIT AIR (フィットエアー)」をご体感いただけます。百聞は一見にしかず、ぜひ実際の全館空調をご自身でご体感ください。

東広島で全館空調『FIT AIR』が体験できるモデルハウス 》

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新築注文住宅を全館空調にする際の注意点

新築注文住宅を全館空調にする際の注意点<

全館空調は、一般的な壁掛けエアコンと違い建物の設計に配慮が必要です。ですから、リフォームで後づけするより、新築する段階で導入をご検討いただきたい設備です。

新築注文住宅を全館空調にする際の注意点を3つご紹介しましょう。

1、冷暖房の方式を選ぶ

一口に「全館空調」と言っても、さまざまな方式があります。冷暖房の方式によって特徴やコスト、設置方法が異なりますので、あなたのご家庭に合ったものを選択してください。

なおかつ、建築会社ごとに取り扱える全館空調が異なりますので、採用可能なものの中から選ばねばなりません。代表的な全館空調の冷暖房方式を、4つご紹介しましょう。

天井吹き出し方式:天井裏にダクトを配置して、天井の吹き出し口から冷暖気を送る
エアコン方式:1台の壁掛けエアコンで家全体を冷暖房、壁の採風口で冷暖気を送る
床下冷暖房方式:断熱した基礎部分に蓄熱して輻射熱で冷暖房、ガラリから送風もできる
壁パネル方式:壁にパネルを設置して冷液や温液を循環、輻射熱で家全体を冷暖房

同じ「全館空調」でも、冷気や暖気を対流させるタイプや輻射(放射)熱を利用するタイプなど、さまざまなものがあります。できれば、体感してから選んでいただくほうがよいでしょう。

2、家の断熱性や気密性を高める

全館空調と高気密・高断熱はセット」と言っても過言ではありません。全館空調を採用する際は、家の断熱性や気密性を高めましょう。

断熱性が低いと、せっかく蓄えた「快適な温度の空気」を捨てることになります。そうなると、温度を維持するために多くのエネルギーが必要になり、電気代が高騰してしまいます。

気密性が低いと、外から勝手に冷気や暖気が入ってきます。さらに、計画的な換気もできなくなるので、部分的に空気がよどみ結露やカビが発生しやすくなります。

3、アフターフォローがしっかりしている建築会社を選ぶ

ほとんどの全館空調メーカーは、設備機器の定期メンテナンスを推奨しています。よって、建築会社に施工店登録してもらう「加盟店制度」をとっているケースが多く、売りっぱなしにはしていません。

ところが少数ながら、アフターサービスがおざなりな建築会社があるようです。全館空調を採用するなら必ず、積極的にアフターサービスをおこなっている建築会社にご依頼ください。

日常の掃除方法や定期的な部品(フィルター等)交換の案内をしてくれない。家のメンテナンスにも消極的。そんな状態では、全館空調だけでなく家も長持ちしません。


【まとめ】全館空調のメリットとデメリット

一般的な壁掛けエアコンによる冷暖房に比べて、全館空調は導入費用が高額になります。家の気密性や断熱性が低いと電気代も高くなりますので、導入をご検討中の方はご留意ください。

家中を快適な温度にして過ごしたい方には、全館空調がおすすめです。一度その快適さを体験してしまうと、後戻りできないでしょう。ペットを飼っていて室内でお留守番させる機会が多い方も、安心です。

創建ホームでは、乾燥しにくい床下冷暖房方式の全館空調FIT AIR (フィットエアー)」をご提供しています。ご興味がございましたら、以下から資料請求できますので、ご利用ください。

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